
種苗法、地理的表示、営業秘密・データ、和牛2法(家畜改良増殖法/家畜遺伝資源に係る不正競争の防止に関する法律)、特許、商標制度を鳥瞰し、農業分野の知財の中で種苗法の農林水産植物の新品種の保護の意義を説明します。
近年、日本の果樹品種の品質の高さが世界的に注目される一方で、無断増殖や海外への持ち出しなどの問題が発生しており、品種登録の重要性が改めて指摘されています。また、令和2年に種苗法が改正され、品種登録制度や審査にはいくつかの変化がありました。果樹を題材として、最新の情勢を踏まえた審査の流れについて説明し、品種登録のためにはどのような準備を進めればよいか、要点を解説します。
一同集まり、本セミナーの感想・気付き、まわりのみなさまとのフリーディスカッションの続き・意見交換をしましょう。参加希望者は申込時に ✔️ をお願いします

コメント
本セミナーは、昨年の「酒・地理的表示山梨知財セミナー」と同様に外部機関から講師を招き、工業所有権と離れた分野の知的財産をテーマに、交流会もセットし、来場者・講師・弁理士の意見交換の場も実現できました。
農業知財保護と利用に関し、農林水産省は知財マネジメントに予算を傾斜配分していること、種苗育成分野にポテンシャルのあること、知財関係者の活躍が期待される分野であることを序論で弁理士からご説明しました。
本論では、農林水産省審査専門職中西浩司氏から令和2年改正後の落葉果樹品種登録において、新品種開発と品種登録審査のシームレスな新品種の保護に関し、貴重なご講演をいただき、審査期間の短縮に資する新品種開発のあり方、品種名称審査を詳説され、果樹試験場のみなさまにも印象深いセミナーとのフィードバックをいただきました。
このようなフィードバックをお聞きできたのも交流会の機会をセットできたことならではことであり、また、とてもわかりやすいカラーの配布資料のご提供等関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
今後、セミナー開催に期待される知財分野には農林水産品の地理的表示・商標が高くあげられている点、来年度以降の知財セミナーの指針とさせていただこうと思うこと、山梨県知財・農業関係者への私どものペネトレーション向上へみなさまの一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。



