独立行政法人中小企業基盤整備機構関東本部BusiNest
日本政策金融公庫東京広域営業推進室
日野市産業スポーツ部産業振興課
第2部は、生成AIを利用する際の知的財産法に関する概説と基本的な注意点について説明します。
知的財産は難しいものではありません。身の回りにある知的財産を取り上げて分かり易く説明します。
生成AIの知的財産法に関する概説。
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セミナー概要
本セミナーの第1部(知的財産権全般)は、高原千鶴子弁理士、第2部は濱田修弁理士を講師として行われました。
本セミナーでは、知的財産(特許、商標、著作権など)と生成AIに関する基礎知識や最新情報を提供しました。
生成AIで問題になることが多いのは、著作権に関する事項であるため、詳しく説明するとともに、特許、実用新案、商標、意匠、不正競争などの観点からも問題になることが想定される論点を中心に説明することになりました。
また、ハルシネーション、AIのブラックボックス化、技術的課題、労働問題などの背景や論点についても解説し、今後のAIに関する規制や法改正の前提となることを説明しました。
生成AIの操作と出力に関する実演を行い、その実用性と課題を理解していただくべく、「町田市の産業のイメージを描く」といった指示を生成AIに与え、出力させました。
第1部:知財全般の基礎知識
• 身の回りにある特許、商標、著作権などの知財全般に関する基礎知識を説明しました。
第2部:生成AIと知的財産法(生成AIに関する実演含む)
• 生成AIを利用する際の知的財産法に関する概説と基本的な注意点について説明しました。
• AI技術の進展とそれに伴う知的財産権の課題について議論しました。
• 生成AIのデモンストレーションでは、地方行政の観点を加え、町田市を例にした指示を生成AIに与えて出力を行い、独自性のある試みを行いました。
o 生成AIによるテキスト生成や画像生成の実演
• 「町田市の産業のイメージを描く」といった指示を生成AIた場合、町田市の市民や近隣エリアの市民からして町田市のイメージと言ってよいか判断が難しい画像が出力されることもあり、それを修正する指示を生成AI再度与えた場合の画像を出力させることも行いました。実際に生成される画像が、本当に正しいものばかりではないことをご理解いただけたと思われます。
o 生成AIの出力に関する法的課題とその対策についての説明
結び
本セミナーを通じて、参加者はAI技術の進展とそれに伴う知的財産権の課題について深く理解しました。特に、生成AIの操作と出力に関する実演は、実演時の短時間のシステムトラブルにもかかわらず、非常用の準備により中断を回避し、今後の実務に役立つ知識を提供しました。また、セミナー後の発明相談では、日本弁理士会関東会の弁理士が対応しました。
アンケートにおいても、本セミナーは総じてご好評を頂きました。