
一般社団法人千葉県発明協会
千葉県知財総合支援窓口(INPIT)
自社の商品やサービスは他社と比較しても十分に素晴らしい。なのに自社の商品やサービスが売れないのはなぜだろう。それ、もしかしたら商品やサービスの名前(商標)がその魅力を伝えきれていないのかもしれません。商品等を全く変えずにその名前を変えただけで売上が倍増した事例も多数あります。このセミナーを受講すれば、商品名を全く作ったことのない初心者でも魅力的な商標が作れるようになります。
SNSマーケティングの注意点について知的財産権の観点から考えてみます。
初学者でも理解できるような内容からスタートし、最終的にはSNSマーケティングの注意点をしっかり学べるようなセミナーとなっております。
まずは商標権がどんな権利かを確認したうえで、どのような行為が商標権侵害になるのかを学びます。次に、SNSをマーケティングに活用していく過程でうっかりトラブルに巻き込まれてしまうような事例(例えば#(ハッシュタグ)、旧リツイート、引用など)を具体的に説明し、その注意点と対応策をお伝えします。

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【開催趣旨】
当セミナーは昨今のSNSマーケティングにおいて、ハッシュタグやメタタグなどによる商標権侵害、X(旧ツイッター)におけるリポスト(リツイート)や他者写真の無断利用などによる著作権侵害など、SNS上で身近に起こり得る知的財産権侵害の事例とその対処方法をセミナー受講生に知ってもらうことを意図して企画されました。経済活動においてそのような事例は自社のブランディング戦略があやふやなままでそれを進めてしまっていることが一因とも考えられるため、それであれば自社ブランディング戦略の一環として自社ブランド名の創作手法を学ぶ機会をご提供できればと考え、今回のセミナーを開催するに至りました。そのため、第一部として自社ブランド名の創作手法を、第二部としてSNSマーケティングの注意点をお話しさせていただきました。
【内容報告】
【第一部の概要】
主に、ネーミングの重要性、ネーミング・ブランド・商標の違いは何か、ネーミング(商標)の論理的考察などを説明しました。
その後、受講者には上記の説明によって得た知識に基づいて各々の自社商品・サービスを実際にネーミング(商標作成)するワークショップを行っていただきました。自社商品等がない受講者には自社商品として「麦茶」を選択して頂きました。作成したネーミングが他社の登録商標と類似していないかを判別するため、J-PlatPat(商標等の産業財産権データベース)を用いた商標調査の手法も解説いたしました。
説明時間も含めて50分間の短いワークショップでしたが、セミナー講師が見る限りでは受講者は本講義の手法を用いて様々なネーミング(商標作成)を行えたようです。
【第二部の概要】
主に、SNSと商標権との関係、SNSと著作権との関係、SNSとその他の権利との関係など、SNSマーケティングにおける知的財産権とのかかわりあい方を説明させていただきました。そのうえで、SNSマーケティングにおいて実際にあった事件を用いてどのような対策を講じればよいかを具体的に説明させていただきました。
第二部は座学メインであることや夕方の疲れもあり眠くなりやすい環境でしたが、身近に起こる危機ということもあり、受講者は講義にとても集中していたことが印象的でした。
【受講者の感想】
受講者の職種は技術者、加工御者、オンライン教育講座講師、飲食業、金融業、ウェブサイト制作者、ITコンサルタント、ネット通販事業者など様々でしたが、セミナー中の様子やセミナー後の感想文を拝読する限りでは皆さん一様にご満足頂行けたようでした。セミナー後には個別に質問もいくつか承ったり、後日に自社で同様のセミナーを開催してもらいたい旨のお問い合わせをいただいたりと、セミナー後の評判が良かったことに講師一同、うれしい限りです。



